駅伝のルーツは、飛脚といわれています。飛脚の始まりは古く奈良、平安時代の律令制から始まった通信、交通運搬の手段「駅制」にあります。これは手紙や物、人やお金の乗継ぎの地点で、だいたいが交通の要所となっています。この駅には人や馬が必要ということで、宿や商店も整えられ、次第に町として発展していきました。江戸時代には日本の主要な街道には関所や宿場町などが整備され、今の日本の交通の原点となりました。また、手紙や届け物などを入れた柄の付いた木箱を宿駅ごとに常駐している飛脚たちがリレーして運ぶシステムができ、郵便文化の原点ともなりました。これが一本のタスキを受け渡していく「駅伝」の原点だといわれているのです。
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