■初冠雪

その年の最高気温を記録した日以降に、山が雪で白くなったのを地元の気象官署がはじめて観測することを、その山の初冠雪といいます。雪が積もっていることがふもとから確認できたときが初冠雪となり、 山頂で初めて雪が降ったとしてもそこでは初雪としかいわれません。
9月末から10月末にかけて日本の代表的な山々で初冠雪が観測されます。特に北海道旭川の最高峰2290メートルの旭岳は日本で最も早く、9月末ぐらいに初冠雪が見られる場所として注目されています。紅葉と雪景色を一度に見ることができ、観光客を喜ばせます。


また、日本最高峰の富士山では甲府地方気象台からの初冠雪平年日は10月1日です。雪化粧した富士山はひときわ美しく、昔から日本人は富士山の雪を農耕などの目安としても利用していました。「富士山に早く雪が降ると、里の雪が遅い」ということわざもあります。冬の訪れを占うためにも、富士山の初冠雪は注目されていたようです。


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