■門松
一年はお正月から始まります。門松は古くから新しい年を迎えるにあたって、玄関先を清め、悪い鬼又は邪気などが家の中に入らぬように門松を立てて、新年の神様をお招きする風習が全国各地伝えられています。 もともとは、松・杉・椎(しい)・榊(さかき)といった常緑樹を用いていたようですが、いつしか主として松を用いるようになり、そのことから門松と呼ばれるようになりました。「松は千歳を契り、竹は万代を契る」という諺があるそうで、一般の門松に松と竹が使われるのは、神の宿る場所(依代(よりしろ))が、永遠に続くことを願っての組み合わせです。 門松は、31日に立てるのを「一夜飾り」といってさける習慣があります。正月は神様をお迎えしますので、一日だけでは、神様を迎える誠意が足りないということなのでしょう。また、29日に立てるのは、「九松」といって「苦待つ」に通ずるということから嫌われています。28日までに 立てるのが一般的なようです。
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