1月の第2月曜日は「成人の日」です。満20歳になり、大人の仲間入りをすることを祝う「成人式」。成人とは「人に成る」こと、つまり一人前の大人としての責任と義務が求められるようになることでもあるのです。
成人式の歴史は大変古く、奈良時代以降の貴族社会、武家社会では男子が15歳になると、髪形や服装を大人のものに変え、「冠」をかぶる「元服」が行われました。これが現在の成人式のルーツです。女子も、15歳頃に「髪上げ」という儀式が行われました。
明治初期になると、男子は初めてふんどしをしめ、女子は初めて腰巻きを身につけたり、お歯黒で歯を染めたりしていました。
世界では、日本とは違い、みんなの尊敬を集めるようになって初めて一人前と認められるような例が様々あります。一部を紹介いたします。
マサイ族の成人の儀式
マサイ族の若者はだいたい14,5歳になると1人でサバンナに出かけます。そしてライオンを仕留めると立派な成人と認められ、大事な部落の会議へも参加を許されます。尻込みしてライオン狩りへと出かけられない若者は、いつまで経っても成人と認められず、会議への参加はおろか結婚もできないといいます。
アメリカのインディアンの部族
熊を一人で倒し、巨大なツメを持ち帰ることができれば、成人とみなされます。
南太平洋に浮かぶバヌアツ共和国
男子の成人の儀式で、勇気の証として足首に木のツルを巻いてバンジージャンプをおこないます。
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