■獅子舞

日本各地で、お正月やお祭りのときに行われる獅子頭を頭にかぶって舞う民俗芸能のことです。日本全国地方によってさまざまですが。主にお正月などの演技のよい日に行われ、厄病退治、悪魔払いをするものとして広く信じられています。

獅子舞の起源はインド地方にあるといわれています。インド地方の遊牧農耕民のあいだで神として崇められていたライオンを偶像化された獅子舞が生まれ、宗教行事として定着したと考えられています。その後チベット、中国、東南アジアへ伝わりました。

日本へは、奈良時代以降に中国本土から直接伝えられたり、朝鮮半島経由、東南アジア・台湾・琉球(現在の沖縄)経由など三つのルートで伝えれられたようです。

日本での獅子舞の始まりは16世紀の初め、伊勢で飢饉がおこりその疫病を追い払うために獅子頭をつくり正月に獅子舞を舞わせたのが始まりといわれています。17世紀には伊勢から江戸へ伝わり、世を祝う縁起物として江戸に定着し、祝い事や祭り事で獅子舞が行われるようになりました。


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