■春節

 春節とは陰暦の新年のことで、中国やベトナムなどでは年間でもっとも賑わう祭日です。期間は旧暦の1月1日から15日の元宵節までですが、実際の休みが15日間あるわけではなく、近年は土日を振替えての7日休みが定着しつつあります。時期は新暦(太陽暦)の1月下旬から2月中頃となります。新暦と旧暦は一年の日数が異なるため、毎年変わります。そのため中国では、新暦の1月1日は普通の祝日と同様でそのほかの日はまったく通常と変わりません。
 しかし、春節には一家団らんで年を越し、北京を含む北部地区では縁起を担いで餃子を食べます。また部屋の中にはおめでたいとされる赤の提灯を飾って春の訪れを祝います。元旦に当る日には中国の人々は「新年好(シンニェンハオ)」と挨拶を交し合い、新年の到来を祝います。また、爆竹を派手に鳴らして新年を祝うのも大きな特徴です。一年の役を払う意味がある爆竹は庶民にとって欠かせない行事です。1994年から北京では危険と環境汚染を理由に爆竹が禁止されていましたが2006年には再び禁止が撤回されることになりました。
 また、世界中のいたるところにある中華街でも新春を祝う春節祭が開かれます。横浜中華街や神戸南京町でも毎年獅子舞や龍踊りなど数多くの出し物でにぎわいます。


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