地域によって呼び方の違う食べ物があります。中でもこの2つはまず関東と関西で大きく違いがあります。関東では「ぜんざい」は餅の上にあんを載せたもので汁はありません。これに汁を入れたもの全般を「しるこ」と呼び、しるこはさらに粒あん使用の「田舎汁粉」と、こしあん使用の「御前汁粉」に分けられます。一方の関西では「ぜんざい」は餅と粒あんを使った汁で、「しるこ」は餅とこしあんを使った汁のことを指します。
室町時代には、一条兼良と言う人が著した「尺素往来」(せきそおうらい)という書物に「年のはじめを、邪気を払い幸いをもたらす小豆と餅で祝うことを喜びとし、小豆汁に餅を入れたものを善哉餅として食した」という内容が記されています。
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