すだれは、日差しを避けつつ風邪を通すことができる便利な道具です。現在でも和風の住宅では窓の外にぶらさげてあるのを見ると風流に感じます。昔の日本の住宅は軒が深くて、軒先にすだれをかけることによって広範囲の日陰を作ることができ、紫外線が強い夏には涼を与えてくれました。
すだれの原料は主に竹で、竹を細かく割き、太さをそろえて綿糸で一本ずつ編んでいきます。最近ではビニル製のすだれも売られていて竹製は高級とされています。
よしずは、すだれ同様日光を遮りながら風を通すもので使われ方もすだれとほぼ同様です。玄関先やベランダに立てかけえたよしずに水をかけると、室内に入ってくる風が2度前後下がるといわれています。遮光のブラインドより涼を感じることができます。
すだれとの違いは原料にあります。細く割った竹を使うすだれに比べ、よしずは葦の茎を使います。3メートルほどの葦をシュロ糸で結びつなげて作ります。残念ながら現在は中国産の安価な葦やよしずが輸入されていて日本のよしずの生産量が減っているそうです。
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