■弥生

旧暦での月の日本風の呼び名を和風月名などと言うことがあります。陰暦3月は弥生、これは草木がいよいよ生い茂ることを意味する弥生(いやおひ)から生まれた言葉です。スミレ、タンポポ、ヨモギ、レンギョウ、ジンチョウゲ、桃など春の花がいっせいに咲く季節を実感させる言葉で、女の子の名前としても人気があります。このほかに花見月(はなみづき)、夢見月(ゆめみづき)、 早花咲月(さばなさつき)、桜月(さくらづき)など、いずれも植物の成長や季節感の豊かな言葉で表現されています。 もともと和風月名は、気候や祭事などに関連してつけられたものが多く、旧暦ではその季節にあった名称でしたが、なぜか新暦になっても「1月 = 睦月」というように月の順番に固定して使われていますので実際の季節とは1月から二月ばかりずれた名前になっています。
3月は芽吹きの季節です。だんだん暖かくなりますが、毎日の温度変化も大きい時期です。体調に気をつけて、春を迎える準備にかかりましょう。

戻る