金仏壇(きんぶつだん)は、全体に黒の漆塗りが施され、内部に金箔が張ってある仏壇で、塗り仏壇とも呼ばれています。
宗派によって、内部の形に違いがあるため、金仏壇を選ぶときは、自分の宗派に合った金仏壇を選ぶようにしましょう。
また、使われている金箔の質と量、塗られた漆の厚さ、そして細工のたくみさによって値段が変わってくるのが特徴です。
金仏壇で代表的な大阪仏壇については「大阪仏壇とは」をご覧ください。
お仏壇の外廻り、内廻りの重要な部分は、ほぞ組みの技法により組み立てられます。これは正確に、堅固に作るためと、補修時に分解、復元が容易にできるためです。
お仏壇の屋根造りは、桁を組み、これに屋根板を取り付け、豪華さを表現する17世紀後半に確立された技法です。
お仏壇の彫刻は永年の伝統から生まれた図柄にあわせ、一枚板を彫り抜く〈籠彫〉や、〈欠き彫〉〈付け形〉〈重ね形〉など、さまざまな技法を駆使して、立体感のある華やかかつ重厚な芸術的表現がなされています。
須弥壇は、須弥山(せん)を表現したもので、仏さまをおまつりする大切な壇です。直線と曲線の絶妙なバランスが要求される重要な工程です。
丹ばんと緑青を用い、独特の風合いをもつ色地に仕上げた錺金具は、大阪伝来の技術が活かされた特殊な逸品です。
塗りには、立て塗りと蝋色塗りの二技法があり、とくに蝋色塗りは、種々の下地工程をへて、漆の中塗り、上塗りを行い、鹿角粉で磨きあげる技法で、奥深い最高の光沢が得られます。
お仏壇の個所によって、高蒔絵、平蒔絵、箔下蒔絵の技法が使い分けられます。
金箔押しにも、光押し、つや消し押し、ぬぐいと三つの伝統的技法があり、それを組み合わせて完成させます。なかでも、つや消し押しは、優れた技術が要求される工程です。
柱、天井、欄間などには、隈取彩色、人物、花鳥などは木地彩色の加飾技法が駆使されますが、細筆で直接色彩豊かに描くため、失敗のまったく許されない技術です。
多くの匠が心をこめて造り上げた作品を、慎重に、正確に、堅牢に組み立てていく最終仕上げの工程です。
唐木仏壇(からきぶつだん)とは、日本の伝統的な仏壇の一種で、黒檀や紫檀と言われる銘木を用いて、木目の美しさを生かした仏壇を唐木仏壇といいます。
金仏壇と比較して簡素なもので、木材の種類や材質により、価格が違ってくるのが特徴です。
モダン仏壇とは、伝統的な仏壇のデザインやスタイルを取り入れつつ、現代的なアプローチやモダンな要素を加えた仏壇のことを指します。
現代のライフスタイルやインテリアに合わせたデザインが特徴的で、サイズも様々な種類があります。
スペースが少ないという住宅でも置けるのも特徴です。
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